デジタル技術を活用した
業務効率の変革と価値の創出

Digital Transformation

長崎大学のDX推進事例

長崎大学は最先端のデジタルトランスフォーメーション(DX)で、
新たな知を創出し、
プラネタリーヘルスを実現します。

室長挨拶

長崎大学 学長補佐・CDO・DX推進室室長・教授

高田 英明

 長崎大学は2020年1月に、「プラネタリーヘルス」への挑戦を宣言しました。プラネタリーヘルスとは、私たち人間の健康も含めた「地球の健康」を支え続けるために有効な「答え(解決策)」を探求し、私たち自身の意識変容、行動変容を促す取組みのことであり、私たちの生活そのものの基盤でもあります。

 こうした背景から、本学は2022年11月に、プラネタリーヘルスの思想をもとに、目まぐるしく変わりゆく時代の中で、個に寄り添い柔軟で働きやすい環境を、教職員自らが意識し行動することで創り上げる取り組みをサポートする「DX推進室」を立ち上げました。

 DX(Digital Transformation)というと、これまでの紙などのアナログ媒体をデジタル化すること自体に目がいきますが、私たちが考えるDXは、人の意識や行動を、最新のデジタル技術で下支えしながら、時代に即した形へ柔軟に変容していくことです。

 個人個人の小さな意識変容や行動変容を促し、それらが日々の生活の中で相互に作用することで、自然と組織が時代に即したあるべき姿に向かって変容していくことを目指しています。

 最先端をリードする人材が集まる大学という環境では、最新技術の創出だけでなく、世代を超えた新たな取り組みや人材交流が生まれています。特に、最新のデジタル技術に精通した教員や、それらの先端ユーザでもある学生も多く、それらを駆使できる知は大学内に溢れています。

 これらの多様な知を集結し、教育・研究の最先端の場だけでなく、大学組織にとって最も重要な運営基盤に迅速かつ積極的に取り入れることで、組織全体の働き方を変容し、柔軟で頑健な運営基盤を構築していくことに繋がると考えます。

 一人一人の小さな変容と行動が、普段の何気ない生活の中でのマイクロDXとして働き、多様性をもったそれらが集結することで大きな組織である大学が変わっていく、そのような取り組みを進めていきたいと願っています。

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